SPRiNGエディターズの食指が動いたアレやコレを紹介するこの連載。今月は24SSコレクションのファーストルックで登場した、〈フェンディ〉の“あのバッグ”をお届けします。
This Month's BRAND:
FENDI
TOTE BAG (FENDI FLIP)
〈フェンディ〉トートバッグ「フェンディ フリップ」〈フェンディ〉の提案に心酔♡
この春は、トートバッグを“クラッチ持ち”!
春のお買い物気分が高まるなか、私が今シーズン、印象深かったのは〈フェンディ〉のコレクションでした。シーズンを象徴するルックをいちばん初めに提案するデザイナーが多いとされていますが、〈フェンディ〉のファーストルックはといえば、繊細なブルーに鮮やかなレッド、ブラウンが融合する自由なカラーブロックで彩られたベアトップワンピースにトートバッグを折りたたんでクラッチのように持つスタイルでした。そう、私はその手元に釘付けになってしまったのです。正面、背面、底面とそれぞれ色が違うため、クラッチのようにして持つと、それぞれのカラーが印象的で、とにかくスタイリッシュ。 「これはマネしたい!」と、手持ちのトートも折りたたんで持つようになりました(もちろん〈フェンディ〉のようにかっこはつきませんが……)。
そのバッグの名が「フェンディ フリップ」。モダンな配色に惚れ惚れするだけでなく、デザインも巧み。折りたたんだ時に底面を手でキャッチしやすいようになっているのです。それに、折りたたまれることで「FF」ロゴが浮き立ち、フラットであるはずのトートバッグが立体的かつエッジィになるのも素敵。トートバッグといえば、大きな荷物も入り、ラフに持てるため、私たちにとっていちばん身近なバッグですが、それがこんなにも着飾れるデザインだというのは最高of最高! なんとか手に入れて、365日持ちたいです。(エディターK)
正面は柔和なイエロー、背面は品のあるベージュ、底面はアイスブルー、そしてトリミングはブラック。それぞれ主張しながらも柔和に調和する配色美が魅力のトートバッグ「フェンディ フリップ」。そのままでももちろん、折りたためば、新たな表情が浮かび上がる巧みなデザイン。[高さ33×幅29.5×マチ1.5cm]¥266,200(フェンディ/フェンディ ジャパン)
photograph_TAKASHI EHARA
※SPRiNG2024年4月号掲載の記事を再編集したものです
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