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『SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] IN JAPAN』

SEVENTEEN
東京ドーム
ライブレポ!

@東京ドーム

今年9月、韓国・仁川から幕を開けた『SEVENTEEN WORLD TOUR [NEW_] IN JAPAN』。北米、アジアを巡るワールドツアーを経て、日本公演は12月20・21日に開催されたみずほPayPayドーム福岡公演でフィナーレを迎える。その日本公演の中でも、約10万人を動員し大きな話題を呼んだ12月11・12日の東京ドーム公演の模様をお届けする。

2024年から段階的にメンバーが入隊し、今回のドーム公演は9人体制で臨んだSEVENTEEN。「軍白期がないのがSEVENTEENの強み」と言われる通り、一部メンバーが不在であっても、その存在感やパフォーマンスの熱量は少しも揺らぐことがない。それを何より物語っていたのが、東京ドームの光景だ。スタンドからアリーナまで、会場はCARATSEVENTEENのファンの総称)で埋め尽くされ、彼らへの変わらぬ支持と期待が、空間全体を包み込んでいた。

 

オープニングでは、まずMINGYUJUNがポルシェに乗って登場。これまでのライブでは見られなかった大胆な演出に、会場の空気は一瞬で熱を帯びた。その余韻を引き継ぐようにメンバーが次々と姿を現し、「HBD」「THUNDER」を立て続けに披露する。この2曲はいずれも、デビュー10周年という節目のカムバックで発表された楽曲。SEVENTEENにとってはこれまでの歩みを刻む象徴であり、CARATにとっても、彼らと共に重ねてきた時間を実感させる特別なナンバーとなった。

MCではSEUNGKWANが、長く続けてきたドームツアーについて触れ、「こうして公演を重ねられているのは、皆さんのおかげです」とCARATへ感謝の気持ちを伝えた。

続いてマイクを取った統括リーダーのS.COUPSは、「13人がそろったら、次はもっと大きなステージに立ちたい」と語り、日産スタジアム、さらには国立競技場への挑戦を力強く宣言。その言葉にMINGYUDINOも笑顔で応え、会場は大きな歓声に包まれた。

 

 

公演後半では、DKのドラムステージを皮切りに「Rock with you」へとなだれ込み、会場の熱量は一気に加速。CARATと声を重ねた「ひとりじゃない」では、アーティストとファンの間に築かれてきた絆が、あらためて可視化されたように感じられた。
 
即興でさまざまな楽曲を歌い上げる場面からは、10年という歳月を駆け抜けてきた彼らの歩みが、どれほど豊かで厚みのあるものかが自然と伝わってくる。

 

 

K-POPアイドルにとって避けられない軍白期という時間の中でも、彼らは立ち止まることなく前へ進んでいる。今のSEVENTEENから感じられるのは、制限さえも糧にしながら、新しいフェーズを楽しむ余裕だ。

今回、一部メンバーが不在となったステージは、完成形ではないからこそ見えた表情や関係性があった。「今だからこそ立ち会えたSEVENTEEN」を実感できる、特別な時間だったと言えるだろう。そしてMCで語られた、国立競技場への想い。S.COUPSのその言葉は、夢物語ではなく、確かな未来として胸に残った。

S.COUPS

エスクプス

ソロステージのトリを務めたのは、総括リーダーのS.COUPS。30代に入り、男らしさにさらに磨きがかかったかと思えば、ふと見せるキュートな表情も健在。その振り幅の大きさこそが、「沼が深い」と語られる理由なのだろう。

JOSHUA

ジョシュア

天使の囁きを思わせるウィスパーボイスと、ジェントルマンな佇まいで、CARATをそっと包み込んだJOSHUA。

JUN

ジュン

幻想的な世界観と完成度の高いビジュアルで、観客を一瞬にして非日常へと誘ったJUN。しなやかな身体の動きを際立たせる紐付きの衣装の演出に魅了される。

THE 8

ディエイト

妖艶さと芸術性を兼ね備えたTHE 8のステージは、まさに異次元。白昼夢のような演出と独特の身体表現が重なり、観る者を彼だけの世界へと静かに引き込んでいく。

MINGYU

ミンギュ

成熟した男性美をまとい、ランウェイさながらにステージを縦横無尽に歩いたMINGYU。動くたびに放たれる色気に、会場の熱気も一段と高まっていった。

DK

ドギョム

伸びやかで美しいDKの声色は、聴く者の心をそっとほどき、自然と笑顔を引き出していく。

SEUNGKWAN

スングァン

ピアノの旋律に乗せて響くSEUNGKWANの歌声は、会場の空気を一変させた。応援棒を振る手が止まり、ただ耳を傾けるCARATの姿が、その感情の深さを物語っていた。

VERNON

バーノン

ギターを手にしたVERNONが披露したのは、意外性のある弾き語りステージ。HIPHOPユニットで見せる鋭さとは対照的な、肩の力が抜けた佇まいが新鮮だ。

DINO

ディノ

情熱を全身で叩きつけるようなダンスパフォーマンスで、圧倒的な存在感を放ったDINO。キレのある動きに目を奪われる一方で、芯のある歌声が静かに心へ届く。

PROFILE

SEVENTEEN

13⼈組グループSEVENTEENは2015年5⽉26⽇に1st Mini Album「17 CARAT」でデビュー。グループ名には13⼈のメンバー+3つのユニット+1つのチーム=17という意味が込められている。VOCAL TEAM、HIPHOP TEAM、PERFORMANCE TEAMの3つのユニットで構成され、楽曲制作から振付に⾄るまでメンバー⾃らが携わっている。


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