スピッツの名曲を原案にした映画『楓』でひさしぶりに恋愛映画に出演した福士蒼汰さん。作品にちなみ、思い出の楽曲や楓の花言葉にまつわるエピソードを教えてもらいました。
SOTA FUKUSHI weaves words about ...
SONGS
私たちの日常にも、映画やドラマの名場面にも、いつも寄り添ってくれる音楽。福士さんの時間を彩ってきた、思い出深い曲たちをお聞きしました。#01 Love Song[ ラブ・ソング ]
青春時代に聴いていた曲が
僕の中の「ラブソング」
「ラブソングといえばYUIさん。中学生くらいの時に『CHE.R.RY』聴いていました。最近の曲だと……あまり思い浮かばないですね。世の中はラブソングにあふれているなと思いますけど、青春時代に聴いていた曲が印象深いです」
#02 Theme Song[ テーマソング ]
自分自身のテーマソングを挙げるなら
土屋アンナさんの「Switch On!」
「やっぱり自分が出ていた作品の主題歌が印象的です。家入レオさんには事務所が同じという縁で、僕が出演させてもらった作品の主題歌を4回担当していただきました。あとは『仮面ライダーフォーゼ』の主題歌、土屋アンナさんの『Switch On!』。この曲を聴くと撮影をしていた17、18歳のころを思い出します。今でもテンションが上がる一曲です」
#03 Favorite Song [ 好きな曲 ]
カラオケに行ったら歌うのは
『LA・LA・LA LOVE SONG』
「ずっと好きな曲は、久保田利伸さんの『LA・LA・LA LOVE SONG』。あんなに元気でポップな曲なのに、ちょっとしっとりしたオトナな感じなのが、お洒落でいいなと思います。昔からカラオケに行ったら歌っている曲です」
SOTA FUKUSHI weaves words about ...
THE LANGUAGE OF FLOWERS
映画のタイトル『楓』が持つ花言葉 「美しい変化」「遠慮」「調和」「大切な思い出」。4つのキーワードを軸に、福士さんの頭の中をほんの少しのぞき見。
#04 Beautiful Change[ 美しい変化 ]
陰キャだったけど(笑)
今は人よりよくしゃべります
「デビューから変わったことは、明るく、社交的になったこと。仕事を始めるまでは陰キャだったんですけど(笑)、いったん仕事を休んだときに、いろんな人に出会う機会があって、そこから少しずつ変わり、人と話すことに苦手意識がなくなりました。きっともともと持っていた部分なんでしょうけど、今は人よりしゃべるようになっちゃいました(笑)」
#05 Foresign[ 遠慮 ]
夢や趣味が多くて、
1日24時間じゃ足りません(笑)
「将来を見据えてやりたいことは、今と変わらず言語の勉強と運動ですね。それが自分の軸になっているし、好きなことなので。言語は英語・中国語・韓国語、運動は筋トレや武術、居合道に柔術、MMAを学んでいるので、夢や趣味が多くて、自分が分裂できたらいいのになと思います(笑)。本当は音楽もやりたいんです。1日24時間じゃ足りないです(笑)」
#06 Harmony[ 調和 ]
自分の意見を持ちつつ
相手の意見を受け入れる器を用意する
「自分の意見を持つことと他人との調和は難しいけど、譲れない部分を1~2個持っておくことがいいと思うんですよ。それ以外は周りに説得される自分をよろこんであげてほしいです。新しい感覚が自分の中に入ってくるってことですし、そう思えたら成長している証なので。だから自分の意見を持ちつつ、相手の意見を受け入れられる器を用意しておくと、スムーズにいくのかなと思います」
#07 Precious Memory[ 大切な思い出 ]
20歳のころにもらった父の言葉は
今でも思い出します
「僕が20歳くらいのとき、両親とごはんに行ったんです。そのときに僕は『家族に対して恩返しができていない、なにをしたらいいかわからないんだ』と話したんです。そしたら父が『生きて、笑っていてくれればそれだけでいいんだ』と言ってくれて、大号泣して。生きているだけでよろこんでくれる人がいることが驚きというか、新しい概念で。その言葉はくじけそうになったときに思い出します」
9年ぶりの恋愛映画、
どんな反応をもらえるのかが楽しみです
――スピッツの名曲を原案にした映画『楓』。この作品で福士さんが演じたのは、双子の須永涼と恵の二役。弟の恵が事故で亡くなり、ショックを受けた彼の恋人のために、兄の涼は自身の正体を偽りながら生活することになる。
「台本を読み始めたら双子の役だったのでびっくりしました(笑)。監督には『涼と恵はそんなに演技を変えなくていい』と言われたんです。なので、利き手やメガネというわかりやすい違いはありますけど、演技でわかりやすく違いを表現したつもりはなくて。ただ性格は全然違うから、育っていく中でそれぞれに違いが出てきたであろう部分を意識していましたね。きっとお互い、自分にないものにちょっとずつ嫉妬しているんだろうな、と思いながら」
――恵の恋人・亜子を演じたのは福原 遥さん。繊細な関係性をふたりでじっくりと、丁寧につくり上げていった。
「読み合わせをしたときに、亜子というキャラクターが難しくて、福原さんが悩んでいるんだろうなと感じる部分があって。そのときは『大丈夫だと思う』と言っていたけど、一緒に作品をつくるうえで、なにか手伝えることはないかな?と思って、声をかけたんです。『ここ、難しいよね』と言ったら彼女も素直だから『そうなんです!』と話してくれて、お芝居のレッスンみたいに『めっちゃ元気にやってみよう』『暗くやってみよう』『すごく速いテンポでやろう』と、いろいろとふたりで試しながら考えていきました。
――作中で印象的なのは、それぞれに秘密を抱えながらも、お互いのことを大切に思う涼と亜子の姿。そんなふたりの関係を、福士さんは「もどかしい(笑)」と話す。
「もし僕が事情を知っている(宮沢氷魚さん演じる)梶くんだったら、全部話しちゃうかもしれないです(笑)。この作品を観てくれた方の中でも『私だったらこうする』『でも、その場に立ったら正直に言えないよ』『私なら言える』とか、『私が(石井杏奈さん演じる)日和だったら、ちょっと……』みたいな、いろいろな話し合いが起きそうな気がします(笑)」
――意外にも、恋愛映画に出演するのは約9年ぶり。これまで様々なラブストーリーを演じてきた福士さんが、その魅力を感じるのは“普遍的”であること。
「多くの人が経験していることで、心がちょっと痒くなる感じがあって、すごく素敵だなと思うんですよね。だから観るのも、お芝居するのも好きです。なので、今回9年ぶりと聞いて自分でもびっくりしました。かつて滝沢カレンさんに“青春役者”と名付けられたくらいなので(笑)、恋愛作品に出ている印象を持っている方も多いと思うんです。だから、この作品でどんな反応をもらえるのかすごく楽しみですね」
PROFILE
福士蒼汰
ふくし・そうた 1993年5月30日生まれ、東京都出身。2011年デビュー。『あまちゃん』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など話題作に出演し、『THE HEAD』Season2で海外ドラマに初挑戦。今後の出演作品としてNetflix韓国ドラマ『恋の通訳、できますか?(仮題)』、台湾映画『花臉猫:修羅道』が控えている。
INFORMATION
映画『楓』
双子の弟・恵を亡くした涼(福士蒼汰)は、自分を弟だと思い込んだ彼の恋人・亜子(福原遥)のため、弟のフリをしている。そして、亜子もまた秘密を抱えていた。スピッツの名曲「楓」を原案にした切ないラブストーリー。
● 監督:行定 勲 ●脚本:髙橋 泉 ●原案・主題歌:スピッツ「楓」(Polydor Records) ●出演:福士蒼汰、福原 遥、宮沢氷魚、石井杏奈、宮近海斗、大塚寧々、加藤雅也ほか ●配給:東映/アスミック・エース ●12月19日(金)全国公開
https://kaede-movie.asmik-ace.co.jp
Ⓒ 2025 映画『楓』製作委員会
photographs_ YUYA SHIMAHARA[UM]
styling_TOSHIHIRO OKU
hair & make-up_ KOICHI TAKAHASHI [Nestation]
interview_SONOKO TOKAIRIN
※SPRiNG2026年1月号掲載の記事を再編集したものです
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。












