リクルートのCMで鮮烈なデビューを飾り、多方面で活躍中の當真あみさん。透明感とピュアな輝きをまとい、映画界のニュー・ヒロインとして放つ、確かな存在感とその素顔に迫ります。
Q.人から言われる意外なギャップはありますか?
「思ったよりも静かだね」と言われます(笑)
演じる役や写真のイメージで「明るい人」という印象を持っていただくことが多いんですが、実際に会うと「思ったより静かだね」と言われることが多いかもしれません。でも、母は私の性格をよく知っているので、むしろ「こんなにしゃべれるようになったのが不思議だね」って驚いています(笑)。小さいころの私は大人の前でほとんどしゃべれなかったそうなんですけど、この仕事を始めてから少しずつ話せるようになりました。
Q.時間を忘れてのめり込むほど好きなことは?
編み物です!
始めると手が止まらなくなって、時間を忘れてしまいます。最近はニット帽を作りました。まだ初心者なので、大作は作れないですし、かぎ針を使っていますが、もう少し上手になったら棒針にも挑戦したいなと思っています。
Q.ホッとできる癒やしの時間は?
沖縄にいる母との電話
ひとりで編み物をする時間も癒やされるんですけど、友達や家族と過ごす時間や、だれかと話している時間がなによりリフレッシュできます。友達ともなんでも話すんですけど、いちばんやりとりが多いのは、沖縄の母です。母とはすごく仲がよくて、2日に1回は電話して、その日にあったことを報告しています。
Q.魅力的だと思う人は?
男女問わず、自信のある人
だれに対しても笑顔で接することができる人や、自信を持っている人です。自信がある人は、努力して積み重ねたものがあるからこそだと思うので、男女問わず、素敵だなって思います。
Q.ご自身の取扱説明書を教えてください!
話しかけていただけたら、
めっちゃ話します!(笑)
私はプライベートではあまり深く考えずに過ごしているので、適度にゆるい人と気が合います(笑)。あと、現場では自分から話しかけるのが苦手なので、話しかけてもらえるとすごくうれしいです! 些細なことでいいので、話題を振ってもらえたら、どんどん話せるようになるはずです。たとえば、 好きな食べ物の話を振ってもらえたら、それだけでめっちゃめちゃしゃべります!(笑)
Q.新しく挑戦したいことは?
コミカルな役!
これまでやったことのない役や普段の自分とはまったく違う役に挑戦したいです。とくに、明るくてコミカルな役には苦手意識があるので、積極的に演じて、自分のお芝居の幅を広げていきたいなと思っています。
Q.高校生活の思い出は?
即興で箱根に行ったのがすごく楽しかったです
東京で仲よくなった友達も同じ仕事をしているので、みんなお休みが不規則なんです。でも、それが共通点になって、『明日空いてる?』って聞いて、『空いてる!』ってなったら、すぐに『じゃあ、あそこ行こう!』ってパパッと決まることも多くて。そうやって無計画でお出かけするのがすごく楽しいです。よく一緒に出かけるのは藤﨑ゆみあちゃんと白倉碧空ちゃん! ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」で共演してから仲よくなって、気を許せるお友達です。ふたりとも気を使わせないオーラをまとっていてすごく素敵なんですよね。一緒にいるとすごく心地よいんです。
Q.春にやりたいことは?
お花見とピクニック
自分で作ったお弁当を持って行って、友達と楽しみたいです。料理はあまり得意ではないので、サンドイッチや卵焼きなど、定番のお弁当にしたいですね。
生きていく中で
大切なことが詰まっている作品です
映画にドラマに引っ張りだこ、1st写真集も発売中と、まさに時代のヒロインとしての勢いを感じる當真さん。最新作『おいしくて泣くとき』のご自身で語る見どころとは。
森沢明夫の同名小説を映像化した『おいしくて泣くとき』は孤独な少年と少女の初恋と突然の別れ、30 年の時を超えて明かされる少女の秘密を描くヒューマンドラマ。同作の中で主人公、心也と心を通わせる同級生で、どこか影のある少女、夕花を演じるのは當真あみさん。
「夕花は、家庭でも学校でも居場所を見つけられず、孤独を感じている女の子です。同級生の心也だけが彼女にとって安心できる存在で、深い信頼と特別な気持ちを抱いています。そんな夕花の魅力は、居場所がないからといって、弱気になるわけではなく、家では弟を守るなど、芯の強さを持ち合わせていること。演じる際には、受け身にならず、自身の力で動ける夕花の強さが伝わるように意識しました」
夕花の拠りどころとなる主人公、心也を演じるのは、長尾謙杜(なにわ男子)さん。
「いろいろ助けていただきました。年齢や経験も先輩なので、初日は緊張していたんですが、長尾さんが同じ年齢の役柄だからと壁をすぐに取り払ってくれました。明るく、気さくに話しかけてくれて、役の夕花と心也の空気づくりが自然とできた気がします。長尾さんと心也くんのやさしさが重なったように感じました」
人を思う強い気持ち、幸せを願う純粋な思いが起こす奇跡が大きな感動を呼ぶ。
「人を思う強さや気持ちの深さを描いた物語で、心也くんが30 年経っても初恋の相手を思い続ける姿が、見どころのひとつになっています。また、心也くんとお父さんの親子関係をはじめ、だれかを思う気持ちや自分より相手を優先するやさしさも丁寧に描かれているのも魅力だなと思います。生きていく中で、人と関わるうえで大切なことが詰まっている作品なのかなと感じています」
タイトルの『おいしくて泣くとき』のように、當真さんにとって大切な料理は?
「小さいころ、よく食べていた祖母のぜんざいは懐かしい味です。あと、母の作るハンバーグも。沖縄の実家にいたころは週に一度は食卓に並び、大好きすぎて朝、夜と連続で食べることもありましたね(笑)。上京後も母がそのハンバーグを作って送ってくれるので、その味に励まされることが多いです」
PROFILE
當真あみ
とうま・あみ 2006年11月2日生まれ。沖縄県出身。2021年CMでデビュー。近作は「カルピスウォーター」のCM、ドラマ「最高の教師 1年後、私は生徒に■された」など。最新作は、Netflix映画『Demon City 鬼ゴロシ』。
INFORMATION
映画『 おいしくて泣くとき』
幼くして母を亡くした心也と、家に居場所がない夕花は、それぞれ孤独を抱えていた。同級生のふたりは、ひょんなことから「ひま部」を立ち上げ、距離を縮めていくが、ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまう……。
●原作:森沢明夫「おいしくて泣くとき」(角川春樹事務所刊) ●出演:長尾謙杜、當真あみ/ディーン・フジオカ ●配給:松竹 ●4月4日(金)全国公開 https://movies.shochiku.co.jp/oishikute-nakutoki/
©2025映画「おいしくて泣くとき」製作委員会
model_AMI TOMA
photographs_TAKAHIRO OTSUJI
styling_JUNKO OMURA
hair & make-up_YOKO HUSEYA[ESPER]
interview_MIKU SUGISHIMA
※SPRiNG2025年5月号掲載の記事を再編集したものです
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※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。
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