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COVER STORY

2024 AUGUST COVER ISSUE

馬場ふみか
カットアウト服が
似合うお洒落なカラダ

憧れるのは、ほどよく筋肉がありつつもしなやかで、みずみずしくツヤめくボディ。そんな“お洒落なカラダ”の持ち主、馬場ふみかさんがSPRiNGに初登場♡ 夏の定番、肌見せ服をヘルシーに着こなしてもらいました。

(style 01)
SILKY BACK STYLE

手入れの行き届いた背中を輝くビーズで飾る

背中は大きくあけて見せてもヘルシーな印象に転ぶので、ハンサム女子におすすめな肌見せパーツ。この夏は、お手入れの行き届いた背中をキャンバスに、ビジューのように輝くビーズトップス1枚で飾ってみては。

トップス¥53,900(エミリー ダウン ロング/シティショップ) ビーズトップス¥40,700(ミューラル) ショーツ¥8,470(ミラ オーウェン/ミラ オーウェンルミネ新宿2店) リング(左手人さし指)¥685,300(トムウッド/トムウッド ストア 青山店)

(style 02)
CLEAN AND SMOOTH DÉCOLLETAGE

潔くデコルテを見せるならデニムビスチェでバランスを

華奢な肩からデコルテのラインを見せるオンナっぽ度高めなビスチェスタイルは、デニム素材を選んでカジュアルダウンするとバランスよく決まります。ボトムもハンサムな太めスラックスをあわせて甘さを引き締めて。

中に着たスカーフ¥40,700(バイ・マレーネ・ビルガー/ショールーム ロイト)ビスチェ¥22,000、パンツ¥31,900 (ともにハイク/ボウルズ) ピアス¥71,500(マッソーズアンドマッソーズ)、リング(右手中指)¥5,500(ニナ・エ・ジュール/ともにショールーム ロイト)シルバーリング(右手人さし指)¥49,500、ゴールドリング(左手人さし指)¥60,500(サラース/サラース カスタマーサポート)、クローバーリング(左手小指)¥17,380(ノウハウジュエリー)靴¥18,700(モリーニ/ジャック・オブ・オール・トレーズ プレスルーム)

(style 03)
NIPPED WAIST

クロップトトップスから引き締まったおなかをのぞかせて

ゆるっとワイドなシルエットのクロップトトップスから、引き締まったおなかをチラ見せさせて着こなしたい。ホワイトデニムとのワントーンでまとめれば、清涼感もありつつハンサムに仕上がります。

トップス¥28,600、パンツ¥93,500、グローブ¥13,200(すべてマメ クロゴウチ/マメ クロゴウチ オンラインストア) チェーンネックレス¥27,280(ノウハウジュエリー)ネックレス¥47,300(サラース/サラース カスタマーサポート) イヤリング¥31,900、リング¥29,700(ミスティ/ミスティー・コレクション)

(style 04)
UPWARD HIP LINE

上向きのヒップが引き立つショーパンジャンプスーツ

オトナのショーパンスタイルは、襟付きジャンプスーツでセンシュアルに取り入れたい。大胆な背中あきに加え、ショートパンツからのびる脚、肌見せを主役にしたスタイルは上向きヒップのお洒落なカラダがあってこそ。

ジャンプスーツ¥41,800(テーロプラン/テーロプラン カスタマーサポート) ネックレス¥83,600、ブレスレット¥336,050、リング(右手人さし指)¥134,200(すべてシハラ/シハラ トウキョウ) 靴¥97,900(ジアボルギーニ/ラディモ・インク)
 


COVER INTERVIEW
with
FUMIKA BABA

コンプレックスは承知の上。
大人になればなるほどに大切だったのは、まずは自分を褒めてあげることでした

ちょっとずつだけどカラダを愛せるように

 俳優として話題のドラマや映画に出演し、着実なキャリアを重ねる一方で、モデル、グラビアの世界でも圧倒的な存在感をしめす馬場ふみかさん。自身のカラダに本格的に向き合うようになったのは、様々な撮影でカメラの前に立つようになってからなのだそう。

「学生時代は、自分のカラダつきがあまり好きではなかったんです。バストのせいで太って見えてしまったり、なんだか服も思ったように着こなせなかったりして。人並みにダイエットに挑戦したこともありましたけど、本気で向き合うきっかけはやっぱりお仕事でした。モデルとして活動するのとほぼ同時にグラビアのお仕事もスタートして、ボディや肌を露出して、自分のカラダを見せていく機会がグッと増えていきました。ファッション誌の専属モデルをしていた時期は、きれいになるための努力をし続けなきゃいけないというプレッシャーのようなものが常に頭の中にありました。同じモデルの中には、自分より年齢の若いコもたくさんいましたし、みんなとにかく華奢で。頭では、『私は私だから』とみんなみたいになろうとは思っていなくても、実際に誌面で並んでいるカットを目の当たりにするとモヤモヤが芽生えてしまうこともありました。細くないとモデルとしては失格なんじゃないか?なんて落ち込んだり。ダイエットにしてもトレーニングにしても、いいと聞いたものはなんでもトライしていた時期でもあって、とくに20代前半でグラビアのお仕事が多かったときはファスティングが定番でした。でも、撮影は毎月あるので、毎回ファスティングで調整していると、まともに食事するタイミングを失ってしまって。効果はあっても、長期的な目線で続けていくことは、やっぱり難しかった」

 ただ不思議なもので、真剣にカラダと向き合う苦しさがあるのと同時に、カラダに対するコンプレックス自体は和らいでいったそう。

「自分としては好きじゃないのに、お仕事を通して出会った方々はキレイだねと褒めてくださる。なるべく隠そうと試行錯誤してきたバストも、チャームポイントとしてポジティブに受け取っていただく中で、本当にちょっとずつですが自分のカラダを好きになれました」

理想とするカラダは、柔らかいけど締まっている

 そのときどきによって、理想のカラダは変化するはず。仕事でいえば、モデルとして、グラビアとして、また演じる役柄によって求められる姿形というものがある。馬場さんが考える、現時点での理想のカラダとは?

「ふんわりとしていながら引き締まっている……のが理想かなと思っていて。ウエストまわりはキュッとしていて、お尻は丸くて柔らかいけれど重力に負けないハリがある。対極にあるものをいいとこどりするのはいちばん難しいけれど、そこを理想としています。体質的にがんばってヤセたとしても骨っぽくはならず、モチモチした質感が残るので、フォーカスするのは〝鍛えて引き締める〞こと。元々、お尻もすとーんとして、丸みがなかったんです。ピラティスでお尻のトレーニングを集中的に続けていたら、存在感が出てきたし、お尻は大きい筋肉で構成されているから代謝も上がって、いいことづくめです。とはいえ、元々は運動がすごく苦手でした」

 「できるなら極力動きたくない人間なんです(笑)」と素直すぎる言葉も。仕事柄そうも言っていられないうえに、自分のカラダに対してだれよりもシビアな眼差しを向ける。結局のところ、プロなのだ。

「20代後半になると、さすがにどうにもならない現実に直面。食べすぎてしまったり、不摂生したあとのリカバリーが急激に遅くなったのを実感したんです。20代前半は、2、3日でむくみも体重も、肌も回復していたのに、それがまかり通らなくなりました。余分なお肉も、以前なら顔や脚といったわかりやすい部分についていたのに、今までとは違って、背中や腰まわりにお肉がつく。背中や腰まわりは意識して動かすなり、鍛えるなりしないとやせない部位なので、いやいやながらに運動を習慣づけることになりました」

 キレイになるための情報はあちこちから飛び込んでくる環境。好奇心が旺盛だから、気になったらとりあえずやってみることは苦にならなかった。自分に合わなければやめればいいのだから、と。

「ここ最近は、マシンピラティスに通っています。ピラティスは運動という感覚がなくて、レッスンはハードだけど、終わってみると小さな不調がすっきりする。頭痛がするとか、呼吸が浅いとか、なんだか具合が悪いときも、ピラティスでカラダを動かすとシャキシャキ動けるようになるんです。小学生のころにクラシックバレエで培った、筋肉を繊細に動かす感覚をおさらいしているおもしろさもあるし、可動域が広がって、いくつになってもカラダは進化していくと感じられるのも魅力のひとつです。あと、先生がめっちゃホメ上手で、『ふみかさん、上手です!』『すごいキレイです!』って(笑)。単純なのでテンションが上がります」

短期的には「塩抜き」、長期的には「ハーブサウナ」

 撮影では、ボディパーツを際立たせるカットアウト服を自在に着こなしてくれた馬場さん。そのスタイルは言わずもがな、滑らかで透明感のある素肌にも目を奪われる。

「肌の調子がいいのは、最近通い始めたハーブサウナのおかげ。よもぎ蒸しと似ていますが、よもぎではなく体調や体質にあわせたハーブを使っていて、信じられないくらい汗をかける。むくみが取れるし、一回で肌ツヤがよくなる即効性がありながら、体質改善にもつながっていて、昔より汗をかけるようになってきました。長期的に考えると、今の時点ではピラティスも一生をかけてキレイを育めるもの。あとは、毎日お水をがんばって飲むことも心がけています。水を飲むことが大切だと知りつつも、あまり得意ではないので、いつもタンブラーを持ち歩くようにしています。視界に入れば飲もうと思えるし、気がついたときにこまめに摂取できるので」

 また、今回の撮影前は〝塩抜き〞にトライしたそう。

「3日前くらいから、普通に食事はしつつ、塩分だけオフする〝塩抜き〞をやってみました。鶏肉や野菜をグリルして、バルサミコ酢で食べたり。節制しているツラさはまったくなかったけれど、いつもつけている指輪がゆるゆるになって驚きました。意外と普段の食事で塩分を摂りすぎているかもしれないので、たまに塩抜きを取り入れて調整するのもおすすめです。今回、スプリングはハンサムなイメージがあったので、シャープなカラダで撮影できたらいいなと思ってがんばりました!」

たまにはサボっちゃうけど、デイリーこそスペシャル

 無理が続くと心がしぼむ。だからときには休みつつ、楽しいと思いながら、コツコツ続けられる選択をしていきたいと馬場さん。

「顔のケアをするのと同じくらい、ボディケアをするのが好きです。素肌の触り心地がいいだけでテンションがあがるし、ケアをしただけ肌は応えてくれる。なにかスペシャルなケアを取り入れるよりも、毎日お風呂上がりにしっかり保湿をするほうが大事だと思っていて。私は顔には合わなくて、余ってしまった美容液やクリームをカラダに使ったりします。乾燥具合にあわせて、クリームにオイルを足して、その日その日のコンディションを見極めつつ。インナーケアは、酵素やお酢で腸活、サプリメントはゲル状のビタミンC+Dを摂っています。同業の友人と、『スペシャルケアって、なんだろう?』と話し合ったことがあるんです。結論としては、毎日が大事な日と思ってケアをすること。見られる仕事ですし、仕事は毎日あるわけで、毎日が大事な日だと思って取り組めば、次の機会に恵まれたり、ほかのお仕事につながる可能性もありますから。もちろん365日ずっとはがんばれないし、サボっちゃう日もあるけれど、自分を労る努力は自信を育んでくれる。私、今の自分が好きだと思えるし、まだまだ伸びしろがあるって信じています。それに、大人になると人からあまり褒めてもらえなくなるので、まずは自分で自分のことを褒めてあげる。カラダと心はつながっているから」


PROFILE

馬場ふみか

1995年6月21日生まれ。新潟県出身。主な出演作に『仮面ライダードライブ『コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命-』シリーズなど。直近では、映画『ひとりぼっちじゃない』『コーポ・ア・コーポ』、ドラマ『けむたい姉とずるい妹』『院内警察』に出演。待機作に、映画『愛に乱暴』などがある。


model_FUMIKA BABA
photographs_TOSHIAKI KITAOKA[L management]
styling_AYA ISHIDA
hair & make-up_YUKARI HAYASHI
interview_HAZUKI NAGAMINE

※SPRiNG2024年8月号掲載の記事を再編集したものです
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