森見先生の独特の世界観がアニメになっているのが楽しかった
人気作家・森見登美彦の同名小説を原作に2013年に第1期、2017年に第2期が放送された『有頂天家族』。京都を舞台に、人に化けて人間社会に紛れて暮らす狸と天狗たちの姿を描いた作品です。
「原作の森見先生の小説はおもしろくてスルスルと進められるから、『夜は短し歩けよ乙女』とかいくつか読んでいたんです。この作品は読んでいなかったんだけど、制作がP.A.WORKSなのもあって気になって、アニメはリアタイで観ていました。森見先生の作品って世界観が独特だからどうやって映像にするんだろう?と思っていたけど、その奇天烈さがそのままアニメになっている感じが好きで。キャラクター原案は『さよなら絶望先生』の久米田(康治)さんでお洒落だったし、色使いや平面的な作画にポップさがあったり、演劇のセリフのような言葉遣いも謎めいた感じがあって楽しかったな。ストーリーは日常的なシーンでの会話劇もおもしろいんだけど、四兄弟のお父さんが狸鍋にされて人間に食べられちゃったという設定に残酷さがあって好みだったのを覚えている。舞台が京都で実際にある場所が出てくるから、下鴨神社に行ったときは『あ、「有頂天家族」だ!』とうれしくなっちゃった」
チュールトップス¥42,900(スザンヌボマー/ウールン商会) ベスト¥46,200(エズミ/リ デザイン) デニム¥44,000(シンヤコヅカ/ザ・ウォール ショールーム) ピアス¥7,700、リング¥6,600(ともにロニ) ブーツ¥51,700(ヨシト/ニューロンドン)
illustration & model_MIZUKI YAMAMOTO
photographs_KEISUKE KITAMURA
styling_AYA KUROSAKI [Linx]
hair & make-up_MIFUNE [SIGNO]
text_SONOKO TOKAIRIN
※SPRiNG2024年7月号掲載の記事を再編集したものです
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合がありますのでご了承ください